- 特定非営利活動法人 難民支援協会
- 「知る」→「寄付する」導線を確かに引く。社会貢献ウェブプロジェクト!
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日本で生活している難民の方々に対して各種支援、政策提言、調査、広報活動などを実施している難民支援協会。
ウェブを活用し、団体認知、寄付増加を目的として導線設計から、親しみやすいデザインへリニューアル。
約5か月 50ページ以上 http://www.refugee.or.jp/
何も知識を持たない人でも理解しやすいウェブサイト表現の工夫。
『日本にも難民の方がいる』
残念ながら、この事実を知っている方はまだ少数派だ。
難民となる人は、他国に保護を求めざるを得ない人々であり、日本にもそういった方々が訪れている現実がある。
難民支援協会では日本に起きている難民問題を支援し、認知を広げる活動をウェブサイト上でも実施している。
『リニューアル前のウェブサイトでは難しそう、読みにくい、という敬遠されがちなサイトでした。』と、広報部チームリーダーの鹿島氏は当時の課題を話してくれた。
デジパでは、日本にいる難民の事実を、はじめてウェブサイトを訪れた人でも理解してもらうために、デザインや導線を徹底して工夫した。
トップページではすぐ画像でスライドショーが閲覧できる。
法令や政策の課題はたしかに専門的な部分もあるが、まずは日本にいる難民の方の事実をわかりやすく表現したサイトになっている。
ウェブサイトから団体を知り、難民の方との接点となる窓口へ
難民支援協会のトップページでは7ヶ国語で、難民専用フリーダイヤルのページへ導線が貼られている。
右上の目立つ位置に配置することで、『ウェブサイトで私たちの団体を紹介し、難民について知るきっかけにするとともに、私たちの活動の根幹である難民の目線にも配慮したページになれば』という重要な導線だ。
日本人や在住の外国人の方が、難民の方へサイトと難民申請手続きを紹介してくれるケースもでてきている。
こういった重要な導線から、毎日2,3件の問い合わせが入るようになり、ウェブサイトが難民と接触できる有益なメディアへと変化した。
『今後は、アクセス解析コンサルティングにてアドバイスを受けたとおり、多くのアクセス数を集めるものの「寄付」ページまではつながっていない「難民について知る」のページ内容を精査し、リニューアル前から残っている難解な説明について改善していく予定です。』と、更にウェブサイトを重要視しながら、難民支援の活動を活性化する方向となっている。
お客さまの声
- 「一緒につくっていきましょう。」という一言とその姿勢がとても信頼できました。
ウェブサイトのプロと、難民に関する専門家で一つのものを作り上げていくというときに、互いにわからない部分があることを認めた上で、「一緒につくっていきましょう。」という一言とその姿勢がとても信頼できました。
そして、こちらから出す様々なわがままも懲りずに付き合ってくれて、度重なる修正も嫌がらずに対応してくれたことは感謝しています。
- どうしたら専門的なコンテンツをよりわかりやすくできるか、多くの提案が頂けました。
ディレクターの渡部さんは難民についても凄く学んで頂き、どのようなウェブサイトにすれば『寄付を集めることができるか』、『わかりやすい表現で伝えられるか』、『難民の方からお問合せがくるようになるか』など、様々なご提案をして頂きました。
本当に、寄付者としての視点や、難民の方々の視点に立って、様々な他のウェブサイトなどの調査、分析をしてくれました。
そういった客観的な視点でご提案頂けたのがありがたかったですね。
プロジェクト担当者の声
一番大切にしたのは、私は難民について詳しくないということを皆様に理解して頂くことでした。
未知な私の質問に根気よくお答え頂けたことで、未熟ではありますが当事者視点に立ち、何をどのように伝えるべきかを共有させて頂けたと思っています。
その上でWebの技術を適切にご提供できたことを嬉しく思います。
(制作ディレクター / 渡部忠)